基本編
1.会場の音響責任者にB帯(800MHz帯)のワイヤレスの送受信機の持ち込みを告げ、空きチャンネルのグループ番号(B◯◯)を教えてもらいます
・抱っこスピーカーで必要なチャンネル数は1チャンネルのみです。
・告げるタイミングは、コンサート会場の予約をした時点か、早い時期に行うようにしてください。混信するから使えないと言われることもあります。
・お送りする機材で利用できるB帯のチャンネルは以下のとおりです。
↑クリックしたら大きくなります
このように、B11~B16、B21~B26、B31~B33、B35が設定可能です。
※空きは無いよといわれたら、有線でしか使えませんので、どうにか粘ってください。
有線でも利用できますが、抱っこスピーカーの数が多いとセッティングが大変です。
2.送受信機のチャンネル設定
抱っこスピーカーがお手元に届きましたら、送受信機のチャンネルを設定しておきましょう。
もし、「B帯のワイヤレスは使用されていないから、どのチャンネルでも大丈夫」と告げられていたら、お届けしたままのチャンネルで利用できますので、この項目はパスして大丈夫です。
たとえば、「B12を使用してください」と、音響スタッフから言われれば、B12に対応するCH(チャンネル)番号を確かめて(上の一覧にあるように、B12は1番)、送信機と受信機のチャンネルを1番に合わせます。
合わせるときには、チャンネル変更ボタンを長押しすると、数字が点滅します。何回かボタンを押して目的の数字にしてください。目的の数字が表示されたら、それが登録されるのに、数秒待つ必要があります。
チャンネル名のB12ではなく、806.125Mhz等、具体的な周波数で告げられる場合もあります。それも一覧を見たら分かります。
▼送信機
▼受信機
3.ミキサーから音源をもらいます
こちら、メインミキサー
ここに、マイクやシンセサイザーの音が集まり、音量、音色を整え、
それを会場のスピーカーに送っています
メインミキサーを担当しているスタッフに
「抱っこスピーカー用に、メインスピーカーを鳴らしているのと同じ信号のラインをください、モノラル(1本)で大丈夫です」と、伝え、音源をもらいます。
このXLRケーブル(キャノンケーブル)でもらえることが一番多いです
※他に、フォンケーブルや、RCAケーブルの場合があります。
フォンケーブル
フォンケーブルは送信機の正面にそのまま差し込むことができます
ゴムで蓋がしてありますが、切り目が付いてますので、そのまま刺してください
RCAケーブル
このRCAケーブルの場合には、付属してある
RCA-フォン変換アダプタ
を先端に取り付けて、フォン端子に変換してからご使用ください。写真のように、赤白2本ある場合には、1本だけでも良いのですが、2本とも送信機正面に差し込んでください。
4.送信機に音源を接続します
音源を送信機につなぎます。
1本だけならINPUT1側(上写真一番左)に、2本なら両側につなぎます。
↑XLRケーブルで繋いだ場合のイメージです
↑写真左、フォンケーブル2本で繋いだ場合のイメージです(1本でも良)
つなぎ終わりましたら、いったんボリュームは最小にしておいてください。
5.抱っこスピーカーと受信機の電源を入れます
抱っこスピーカーの紐を緩めるとアンプと受信機があります
それぞれ最大音量にしておきます(右にいっぱいまわす)
それで、アンプと受信機の電源ランプが点灯し、スタンバイ状態になります。
6.音出しチェックをします
リハーサルの開始
会場のメインスピーカーから音が聞こえていれば、この送信機にも音が届いているはずです
そこで、徐々に送信機のボリュームを上げて行きます
※いただいた音源ケーブルが1本なら、ボリューム調整は1つのダイヤルでかまいませんが、2本もらっている場合には、2つのダイヤルを同時に行ないます。
送信機のボリュームを上げるつれて、ダイヤル近くの緑のランプがチカチカしてきます。点灯しっぱなしや、色が緑以外に変わるときはボリュームを上げすぎている場合があります。
同時に抱っこスピーカーから音が聞こえて来ます。
会場のメインスピーカーからは音が聞こえているのに、送信機のボリュームダイヤルを上げても緑のランプが点灯やチカチカしない場合には、音響スタッフに音が届いていないことを伝えてください。
送信機には付属ケーブルを使って、スマーフォフォンやMP3プレーヤーにも接続ができるようにしております。
それを使って、ミキサーからの音が無くても、抱っこスピーカーを楽しむことや、サウンドチェックができます
7.本番中
曲によって気持ちよく感じる音量は異なります。そこで、送信機のボリュームをその都度調整します。
音量が大きすぎてしまうと、音割れを起こしたり、小さすぎると振動が弱くて楽しめないという場合があります。
お客様が最大限楽しんでいただけるためには、イベント途中でも送信機のボリュームを上げ下げできるようにスタッフはモニターしていてください。
7.本番終了後
抱っこスピーカーのアンプのスイッチと、受信機のスイッチをOFFにしてください。LEDランプ(赤や青や緑)の消灯を確かめてから箱詰めし、送信機と共にご返却ください。
返却の送料はご負担ください。
注意点
・曲によって、気持ちのよい音量や振動が異なります。
ボリュームを操作する人はイベントの途中でもいつでも抱っこスピーカーに触れられるようにしておいてください。
・送信機の電波は見通し100mくらい届きます。
障害物があると送信距離は短くなります。
・電池の持ち時間はライブだと、8時間〜20時間程度になります。
※家庭でうるさくない程度の電池再生は50時間程度です
・電池の電圧が落ちると音割れするようになります。
アルカリ電池で1.3v、ニッケル水素充電電池(エネループ)で1.1vを下回るようになると、最大音量で音が途切れて音割れするようになります。
・音が鳴らないとき、音が途切れてしまう時、確認してください
アンプの後ろにある、電池ケーブルやプラグの接直不良
抱っこスピーカーや受信機の電池(単三電池2本)が切れてしまった
受信機に挿してあるプラグが抜けてしまった
送信機と受信機のチャンネルが合ってない
静かな場面だった
音源が来ていない(送信機のボリュームを上げても斜め下にある緑のランプがチカチカしない)
送信機のACアダプターが抜けてしまった。あるいは電源がOFFになっている。
・ときどき雑音が入る
FM電波の周波数を使用しておりますので、たまにノイズが入ることがあります
混信している恐れがある場合は、送信機と受信機のチャンネルを変更します
Q&A
Q.スピーカーの数が増えると、ハウリングすることはあるでしょうか?
A.経験的にハウリングすることはありません。抱っこスピーカーを持ちながら近接でマイクで喋っても、マイクをスピーカーグリルに近づけない限りは問題ありません。
Q.無線が使えない会場の場合どうすればいいですか?(FMワイヤレスB帯が全て埋まっている場合等)
A.有線接続になります。イヤホン延長ケーブルとイヤホン分配器を使用して、一つのイヤホン出力を抱っこスピーカーの台数分分配します。イヤホン分配器と延長ステレオケーブルはご用意できますので、お伝え下さい。 ↑有線で複数接続したときの例です。イヤホン分配器を複数利用することで、数多くのスピーカーを有線で接続できます。
↓もっと数が多く、ミキサーから繋ぐときの例です
実際の使用例
●ピアノとソプラノ、手話パフォーマンスの会で活用しました
ピアノの音と、ソプラノの歌声を抱っこスピーカーで体感
手話うたパフォーマーふうちゃんのイベントでよく活用しております
●仙台で11月5日に行われた「手が未来を詩う」
抱っこスピーカーを抱えて聴くとともに響きを味わっています
●愛媛県の特別支援学校で体験会
聞こえる子供たちなのですが、いつもは飽き性ですぐに眠ったり居なくなったりしてしまうのが、ずっと楽しんでいてくれました。
特にマイクを使って先生の声で歌っているときは大反響でした
●谷本光ライブで健聴者に楽しんでもらったとき(2013)