ソフトエンクロージャー理論
- Day:2009.12.24 12:37
- Cat:スピーカー
ソフトエンクロジーャー理論というのを書いてみました
エンサウンドのショップページの特徴に載せています
自分でもなかなか論文ちっくになりました
製品の主な特徴
・絨毯や軟質塩化ビニル、PVC等、空気を通しにくく柔らかいシートを円筒に成形し、スピーカーユニットを取り付けたスピーカーです。
・今までの固い箱のスピーカーは箱の響きが音に混じっていましたが、この製品は箱の部分が響かない為に今までにない高音質で、数多くの特徴を持ったスピーカーです
構造を説明するために、これまでの固い箱(スピーカーボックス、筐体、エンクロージャー、キャビネットとも言う)のイメージのスピーカーを
ハードスピーカーあるいは
ハードエンクロージャースピーカーという名前で呼ぶこととし、
柔らかい素材の筐体で出来たスピーカーを形を問わず(ぬいぐるみの形をしていても、平面であっても良い)
ソフトスピーカーあるいは
ソフトエンクロージャースピーカー
という風にジャンル分けして説明します。
※エンクロージャーとはスピーカーユニット後部から出る音を「封じ込め」前部の音に干渉させないという機能を一般に有している。単純に「箱」と言わないのは、スピーカーを取り付ける筐体が、箱とは限らないからである。スピーカーの箱部分を指し、一枚の平面板の場合もあります(ウィキペディアより引用)。形はさまざまで箱形が多くみられるが、平面の一枚板のものや、球形、卵形、円筒形もある
ハードエンクロージャーにみられる共鳴音や雑音の発生原因は、以下の通り3つあります。
① スピーカーの振動板からでる音はスピーカーの表面と裏面に反対の位相で同じ音量が出ている。位相が逆である裏面から出た音が表面から出た音に出会うと互いに打ち消し合ってしまう。その効果は低音になるほど強まるので、低音再生の為には箱(エンクロージャー)が必要であったのだが、ハードエンクロージャーの場合、箱の中に放射される音波が固い箱の中で幾度も反射し(箱の中がトンネルやお風呂場で聞く音のようにエコーがかかる状態になる)、一部は内部の吸音材やエンクロージャーに吸収されるが、バスレフポートあるいは振動板から外部に放射される。そのときに放射される音はスピーカーに入力された信号よりも遅れてしまい余韻のある音になってしまう。
② スピーカーが音波を発生しているとき、振動板の振動はスピーカーユニットのフレームからフランジに伝わり、それがエンクロージャーに伝わる。その振動がエンクロージャーを板振動させ、入力した信号とは違う音波がそこから発生してしまう。
③ ①のエンクロージャーに吸収された音波及び②の理由によりエンクロージャーは入力された信号よりも長い時間振動する。その振動が再びスピーカーユニットの振動板にも伝わり雑音波が発生する。
従来の方式で高忠実度再生を妨げる箱鳴りを少なくする為になされた代表的なものは、板(エンクロージャー)の厚みを厚くするなどの強度を持たせて板振動を起こしにくくしてきた、どうしても重量が重くなり、持ち運びには不向きとなる上、高価になってしまう。それでも大音量時には振動を抑えきることはできない。その他いくつかの箱鳴りを減少させる方法があるが、スピーカーからの音で板振動が発生し、雑音が発生することや、スピーカー内部で定在波の発生の原因である音の反射を止めることはハードエンクロージャースピーカーでは到底できないものである。
当技術は①に対してソフトエンクロージャー内部に放射された音を壁面でほとんど反射させることなく吸音し、あるいは外部に放出させることで解決する。
②に対してフランジの振動はソフトエンクロージャーの素材を振動させるが、柔らかい素材が振動しても耳障りな音を立てることがない。エンクロージャーの素材が音や振動を吸収する働きをしている為である。
③に対してハードエンクロージャーは振動を始めるとなかなか静止しない為に信号が止まっても板振動がスピーカーの振動板に伝わり余分な音を立てるが、ソフトエンクロージャーは信号が止まるとすぐに静止するので悪影響がない(エンクロージャーに触れながら和太鼓の音を再生したとき、本物の和太鼓を持っているように生々しくエンクロージャーが振動していることを直接感じることで証明できる。)。
これにより、これまでにない高忠実度再生を果たすことが可能となった。

・エンクロージャー(キャビネット、スピーカーボックス、ボディ)に従来と違う素材を用いたので全く新しいデザインで、軽くて持ち運びがし易い。
・ボリュームを上げてもギスギスした感じにならない。
・ソフトエンクロージャースピーカーは同程度の重量であるプラスチック製エンクロージャーのスピーカー(ラジカセ、TVに内蔵のもの、小型スピーカー等)と比べて音が非常にクリアで、聞き心地がよく衝撃にも強い。
・この技術を使用した拡声器は従来の拡声器と同じ程度の重さで有りながら、丈夫で音割れがなく生声を聞くように言葉が聞きやすい。

試作品のハンドバック型拡声器です
ブログにて従来品と音の比較をしています
・透明の軟質塩化ビニルを使用したスピーカーは透明であることを生かし、内部に照明を加え、フロアスタンドや行灯のようにつくることができる。

試作品です。市販のフロアスタンドに入れてみました。
・幅広の板と組み合わせてテレビボード内蔵型スピーカーやデスク内蔵型も制作できる。

試作品です。天板とスピーカーは繋がっていない構造によりクリアな音です。
・上向きスピーカーにした場合、天井や床や壁の反射音を多く含み、コンサートホールで演奏を聴くような自然なステレオ感で音が部屋全体に広がり、リスニングポイントが自由でゆったり音楽を楽しめる(スピーカーを横置きし、リスナー側に向けて設置するとクリアさがより増し、定位感がよくなります)。
・ワンポイントマイク録音された自然音を再生すると、まさにその場にいる雰囲気になる。箱鳴りがあると自然らしさが失われるが、ソフトエンクロージャースピーカーは癖のないクリアな音なので最も自然音の再生に向いているスピーカーと言える。映画鑑賞に用いる場合でも、声や環境音を得意とするのでとても向いている。
・不向きなソースもある。電子楽器やスタジオで作り込まれた音楽はリスナーのスピーカーの箱が響くことを計算しているので、軽くあっさりした音色となる場合がある。この場合においてはスタジオのモニタースピーカーにソフトエンクロージャースピーカーを使うようになってくると解決する。
・エンクロージャーの振動はとても自然でスピーカーを抱いて聞いたとき、例えばギターを鳴らせば本物のギターのボディの振動そっくりを味わうことができ、歌声を聞けば、歌い手の喉のふるえがまさに手に取るように分かる。クジラの鳴き声を再生すればクジラに抱きついているよう、心臓の音を再生すればその音と振動で心が穏やかになる気がします。

毛足の長いラグを使用しているので、肌触りがとても良いです
耳に聞こえる低音はそれほど出ませんが非常によく振動するので、低音は肌で聞くタイプです
大型スピーカーでも感じることの難しい超低音域も静かな音量で感じられ、
心臓の音を鳴らせば、鼓動も感じられます。音楽療法にも向いています。
・円筒の前後にスピーカーを取り付けたタイプもあり、これを天井に吊り下げると邪魔にもならず、1台で広いエリアをカバーすることができる。

さくら歯科医院設置例
・軟質塩化ビニル等を用いたスピーカーは防水仕様にすることができ、露天風呂や屋外での使用もできる。
・竹細工、和紙、繊維、陶器類等のデザインへの活用が相性がよい。 技術がシンプルなために、低コストで大量生産にも少量多品種にも向いている。
・音の好み、ライブでの使用等、設置条件により、横置きや吊り下げにすることもできる。
・ハイエンド向けやライブ用のマルチウェイスピーカーも制作可能。
・一直線の円筒形をしたもの以外にもL字型やU字型にすることも可能。
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