柔らかいスピーカーと硬いスピーカーで比較実験 1
- Day:2022.04.27 09:12
- Cat:スピーカー
柔らかいスピーカーと硬いスピーカー(以下、ソフトエンクロージャーとハードエンクロージャー)は、聴き比べてみると明らかに違いがあります
ソフトエンクロージャーだと音が柔らかく聞こえ、ハードエンクロージャーだと音が硬くて痛いのです
計測でどのような違いが出るのかやってみました
使用したスピーカー
65mmのフルレンジユニットを使用しました
柔らかい方の樹脂はTPU(ソフトエンクロージャー)
硬い方(黄色)の樹脂はPLA(ハードエンクロージャー)
サイズは同じ、どちらも吸音材なし、密閉型
3Dプリンターで作成
総重量はソフトが188g、ハードが197g
柔らかい方の樹脂はTPU(ソフトエンクロージャー)
硬い方(黄色)の樹脂はPLA(ハードエンクロージャー)
サイズは同じ、どちらも吸音材なし、密閉型
3Dプリンターで作成
総重量はソフトが188g、ハードが197g
エンクロージャーのみの重量はソフトが34g、ハードが43gです
どちらもエンクロージャーの厚みは同程度で薄く、
柔らかいほうは薄いので指で簡単に凹みます
正弦波を鳴らして全高調波歪を調べてみた
柔らかいほうは薄いので指で簡単に凹みます
正弦波を鳴らして全高調波歪を調べてみた
マイクとの距離は30cm 和室で測定なので環境音含みます
64Hz、128Hz、200Hz、1000Hzを順次鳴らしてPCで測定します
測定結果
64Hz、128Hz、200Hz、1000Hzを順次鳴らしてPCで測定します
測定結果
Soft → ソフトエンクロージャー
Hard → ハードエンクロージャー
200Hzを鳴らした時の音を重ねてみました
(この測定はiPhoneに測定用マイクを付けて、8秒減衰で計測しています)
ハードエンクロージャーのほうが、歪(雑音)が多く出ていることがわかります
※理想的な歪のない音は、一番左の200Hzの山の部分だけのときです
考察
・柔らかいスピーカーエンクロージャーのほうが歪が少ないことが分かった
・1000Hz以上ではあまり違いがなかった
・硬いエンクロージャーはそれ自体がユニットの振動を受けて響いてしまうことや、エンクロージャー内部で音が複雑に反射し、残響音を残すことや、定常波が発生しやすいために雑音が多いのだと思われる
・硬い素材のエンクロージャーを利用して、同じサイズでソフトエンクロージャーと同じくらいに歪みを抑えるためには、エンクロージャーが振動しないように質量を重くすることや、壁厚を増すこと、定常波を減らすために吸音材を詰めること、内壁の平行面を無くすこと等がある
・軽量さを求めるならば、ソフトエンクロージャーが優位である
(この測定はiPhoneに測定用マイクを付けて、8秒減衰で計測しています)
ハードエンクロージャーのほうが、歪(雑音)が多く出ていることがわかります
※理想的な歪のない音は、一番左の200Hzの山の部分だけのときです
考察
・柔らかいスピーカーエンクロージャーのほうが歪が少ないことが分かった
・1000Hz以上ではあまり違いがなかった
・硬いエンクロージャーはそれ自体がユニットの振動を受けて響いてしまうことや、エンクロージャー内部で音が複雑に反射し、残響音を残すことや、定常波が発生しやすいために雑音が多いのだと思われる
・硬い素材のエンクロージャーを利用して、同じサイズでソフトエンクロージャーと同じくらいに歪みを抑えるためには、エンクロージャーが振動しないように質量を重くすることや、壁厚を増すこと、定常波を減らすために吸音材を詰めること、内壁の平行面を無くすこと等がある
・軽量さを求めるならば、ソフトエンクロージャーが優位である
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